やまぐち若手デザイナー勉強会vol.7レポート

こんにちは。YWCDの植高です。

2017年6月10日(土)に周南市若宮町のコワーキングスペース「カラム」で、やまぐち若手デザイナー勉強会vol.7を開催しました!
テーマは「グラフィックデザイン」。
当日は20-40代の参加者13名が集まり、多くの方が懇親会まで一緒に過ごし、交流を深めていきました。

今回は勉強会vol.7のレポートです。
参加した方は学んだことを振り返るために、参加できなかった方は勉強会の流れを知るために、ぜひ読んでみてください。

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目次

  1. 勉強会スタート
  2. 下永「ただの空きではない、デザインする余白」
  3. 才本「トレンドからのデザイン」
  4. お昼休憩・自己紹介
  5. 伊藤「今日から始める国際タイポグラフィ様式」
  6. LightningTalk 5名が発表
  7. 第4回クリエイター座談会
  8. 勉強会終了から懇親会へ
  9. まとめ

1.勉強会スタート

10:30~


伊藤による開会挨拶で勉強会スタートです。

今回は、周南市初開催!

会場は、コワーキングスペース「カラム」です。
コワーキングスペースなんて素敵。レンタルオフィスは快適です。
周南市生まれ周南市在住の伊藤が「カラム」への道案内記事を書いているので、気になる方は、ぜひぜひチェックしてみてください。


2.下永「ただの空きではない、デザインする余白」

10:40~


最初のセッションは下永の「ただの空きではない、デザインする余白」です。
ホワイトスペースの基本についてのお話です。


余白を効果的に使うことで見栄えや印象を変えることができる、ということを実例を使って分かりやすく説明しています。
余白の効果は主に3つ。

  1. 情報の干渉緩和
  2. 視線誘導
  3. 紙面の印象づけ

余白の効果を実感するために、下永が紹介した実例を見てみましょう。
2つの例によって、余白が紙面の印象にどう影響するのかを説明しています。

(1)余白をほとんど無くした紙面


余白を無くすと、賑やかさ・庶民的・ぎっしりという印象が強くなります。
左右の紙面を比べてみると、余白をほぼ無くしている左の紙面のほうが、賑やかな印象が強いです。
逆に、右の紙面は余白が中途半端に残っているため、印象が弱くなっています。

(2)余白をたっぷり取った紙面


余白をたっぷり取ると、高級・伝統・シンプルという印象が強くなります。
右のように記載内容を大きくしてしまうと、高級感が感じられなくなります。
このように、余白は良いグラフィックデザインを作るための重要な要素なのです。

最後に、余白を効果的に使うポイントについて教えてくれました。
ズバリ一言。

ケチらない!

確かに、中途半端な余白を見つけると、散らかっている感じがしますよね。何事も中途半端は良くないのです。
良いグラフィックデザインを作るために、余白は大胆に使っていきたいです。


3.才本「トレンドからのデザイン」

11:20~


10分休憩を挟み、2発目のセッションは才本の「トレンドからのデザイン」です。
私はトレンドを作る男になりたいです。。。


良いグラフィックデザインを作るためには、その時々のトレンドを押さえる必要があると言います。
いいデザイナーは必ずトレンドを押さえたデザインをしているそうです。
トレンドを押さえるためのポイントは主に3つ。

  1. 待っていては遅れてしまうという意識を持つこと
  2. アンテナを広く張ること
  3. 過去を踏まえて未来に活かすという考え方を持つこと

トレンドはあらゆる感覚を使い、考え・察知する必要があるそうです。
また、現在のトレンドとはフラットデザインだと言います。
ポイントは機能性・合理性を追求することです。

最後に、トレンドからのデザインとは、いったい何か。
ズバリ一言。

未知への道を見つけること

これを聞くと、なるほど!と納得します。トレンドは追いかけても結局二番煎じになります。自分で作りだすつもりでデザインを考えていきたいです。その時々のトレンドを押さえて新しいデザインを作れるように、勉強あるのみですね。


4. お昼休憩・自己紹介

11:50~

セッションが終わるとお昼休憩です。
今回の勉強会ではお弁当の注文を受け付け、参加者にお配りしました。外で食べなくていいので、とても楽チン。

お昼にはテーブルを囲んで女子会がはじまるなど、皆さん楽しく食べてくれて良かったです。

12:50~

お昼休憩が終わると自己紹介タイム。
参加者一人ずつ、お名前とニックネームと何か一言をお願いしています。
次回開催までに、ネタを仕込んできてもOKですよ!


5. 伊藤「今日から始める国際タイポグラフィ様式」

13:10~


皆さんの顔と名前がわかったところで、3番目のセッションは伊藤の「今日から始める国際タイポグラフィ様式」です。
私は、国際タイポグラフィ様式という言葉を、ここで初めて知りました。。。

国際タイポグラフィ様式について勉強したことをまとめ、基礎的なことやデザインの特長、自身の気づきについて発表しています。
なぜ国際タイポグラフィ様式なのかといえば、好きだから、だそうです。
国際タイポグラフィ様式にいたるまでのデザインの歴史を主に3つ紹介。そして、デザインの歴史がどのように国際タイポグラフィ様式にいきつくのか、変遷の足跡をたどっていきます。

  1. ロシア構成主義
  2. バウハウス
  3. 国際タイポグラフィ様式

ロシア構成主義やバウハウスのデザインを見れば、国際タイポグラフィ様式が生まれる土台がわかるそうです。
また、国際タイポグラフィ様式のデザインが追及しているのは下記の3つ。

  1. 清潔感 ごちゃごちゃしてなくて
  2. 可読性 読みやすくて
  3. 客観性 誰にでもわかりやすい

今見れば当たり前のことですが、この当たり前を生み出したとすれば、すごいことですね!

最後に、国際タイポグラフィ様式を使ったポスターを自ら作成して発表。
本人は、タイポグラフィとレイアウトについてさらに分析と考察が必要だと言います。
今回のセッションで、伊藤が伝えたい大切なことは一つ。

学びを深めるためには、自分でデザインしてみること

私も、好きなデザインを取りこんで、積極的にデザインに活かしていきたいです。


6. LightningTalk 5名が発表

13:50~

休憩を挟んで、続いてはLightningTalk(略称:LT)です!
今回はなんと5名がLTにチャレンジしました。前回の1名と比べたらとても賑やか!

私もLTにチャレンジしました(緊張した……)

LTについて知らない方は、詳しく解説した記事があるためこちらをご覧あれ(私が書きました)

1番目 岡本秀司さん


センスが無くても、法則やテクニックを使えばセンスのいい配色を作ることができると発表しています。
この配色テクニックは、とても便利。覚えておきたいですね。

2番目 土江孝さん


周南市を良くするために、周りにとらわれず新しい風を吹き込めるような若者がほしいという発表でした。

3番目 私(植高)です


ここで私が登場です!トウッ!
私は人のデザインを見て効率よく学ぶためには、デザインの意図を見抜く必要があると発表しました。興味がある方は、次回の勉強会で、私に声をかけてくださいね!

4番目 久次昌志さん


今回の懇親会用に久次さんが作ったプリンを例に、ユーザエクスペリエンス(UX)を解説したユニークな発表でした。
UXという言葉はしっかり覚えておきたいですね。

5番目 上山裕介さん


LTに飛び入り参加してくれた勇者です。
デザイナー・シンジカトウさんの展覧会に行った感想やシンジカトウについて発表しています。


7. 第4回クリエイター座談会

14:25~

LightningTalkが終わるとそのまま第4回クリエイター座談会です!
座談会の目的は、第7回勉強会で学んだことを、実践によって、自分の中に深くインプットさせていくことです。
第1回から引き続きテーマは*「交通安全」。私たちクリエイターが、交通安全のために何ができるのかを考えます。
*座談会の内容や前回の流れを知りたい方は勉強会にお越しください。

今回は班に分かれず参加者全員でムービー制作のコンテンツ内容を話し合いましたが、あまり進展がありませんでした。
前回の座談会ではメディア展開の方法について色々なアイデアを出しましたが、低予算やデザイナーの力を活かすという面から自然とムービー制作についての議論に。コンテンツの条件を決めたり実際の動画を観たりしましたが、コンテンツのアイデアがなかなか出ませんでした。

企画づくりは多くの要素を考える必要があり、難しい仕事だと思いました。座談会の中で意見を一つにまとめるのは至難の業です。リアルな企画づくりを話し合う故の、リアルな停滞。次回の勉強会で、打開できるように頑張ります……!


8. 勉強会終了から懇親会へ

15:30~

勉強会が終わり記念撮影をして、さあさあ懇親会!
同会場にて、わいわい交流を深めます。

ビールやドリンクがあり、料理もパワーアップした充実の内容です。

ごはん3種と料理2品は、YWCDの下永が作りました!

こちらはLightningTalk参加の久次さんが持ってきてくれた手作り巨大プリンです!

上品なお味に、とろけちゃう
最後に、舞い上がっちゃった私です。


9. まとめ

今回の勉強会ではテーマの「グラフィックデザイン」について、セッションごとにまったく異なる切り口から見ていきました。グラフィックデザインの実践から理論部分まで、多くを学ぶことができました。
懇親会は前回よりもパワーアップし、充実した内容にすることできました。

参加した方もできなかった方も、次回勉強会に来て、多くの学びや楽しみを見つけてください!
ではでは!